たかが年調、されど一大事にも...
ニュース 更新:2004.12.16(木)
12月といえば、会計事務所にとっては年末調整の季節です。とはいえ、会計事務所のすべてが年調に追われているわけではありません。「年調は金にならないから」と消極的な事務所も少なくありません。
確かに年末調整は収益性が高い仕事とはいえません。しかし、会計事務所のライバルから見ると、ここに付け入る隙があるようです。ここでいうライバルとは主としてアウトソーシングの代行会社のことです。
アウトソーシング会社ではこの時期、年末調整を切り口に営業をかけています。彼らの狙いは年末調整業務を受託することではありません。年調の先には給与計算業務があります。この給与計算も消極的な事務所がありますから、ここまではあまり会計事務所に影響しないかもしれません。
しかし、その先の記帳代行となるとどうでしょうか。アウトソーシング会社では年末調整から給与計算、記帳代行という順で業務受注を狙っているのです。しかも、その先の申告業務でも若手税理士などと提携し、一般の会計事務所の顧問料と比べかなり安い金額で一連の業務を受注できる仕組みを構築しています。
数年前までのアウトソーシング会社はここまで仕組み作りが進んでいませんでした。また、一般の企業も「会計事務所に頼んだほうが安心」という意識があったように思われます。
ところが、今では状況が大きく変わり始めています。若手経営者の多くは合理的な仕組みを求めていますし、アウトソーシングの活用もどんどん進んでいます。これまでは世間の流れとは別世界にいた会計事務所も、今は大きな流れに巻き込まれようとしているといえるでしょう。
会計事務所業界が大きな変革期を迎えていることは、これまでもお伝えしてきたとおりです。しかし、そのことを十分に理解して、明確な戦略を描いている事務所はいまだ少数ではないでしょうか。年調ひとつをとっても、意識的な対策を行っている事務所は少ないように思われます。
2005年はこうした対応が取れるか否かで、さらに大きな格差がつくのではないでしょうか。(月刊シリエズ編集部)
































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