イチローから学ぶ、プロのあるべき姿
ニュース 更新:2005.07.14(木)
メジャー・オブ・メジャー。イチローのことをそう呼ぶ人は多い。メジャーの中でも一流のプロフェッショナルという意味である。なぜ、彼はそう呼ばれるか。それはイチローは自分の為すべきことを正確に理解し、それを行なうために常に準備を怠らないからである。そういった彼の考え方も、ホームラン競争に参加しなかった理由の一つであろう。
表向きに伝えられる辞退の理由は二つ。一つ目はホームランを狙うことで、普段のバッティングが崩れる。二つ目はホームラン競争にアベレージヒッターの自分が参加し、優勝でもしてしまったら、彼ら(ホームラン打者)に失礼である。この二つの理由からイチローは辞退したと伝えられている。
そもそも安打製造機と評されるイチローがホームラン競争の参加を要請されたのは、今年が初めてではない。3年目あたりから、試合前の打撃練習で、ポンポンとスタンドに運ぶイチローの姿を全部のメジャー関係者が見ているからだ。「イチローが参加すれば優勝候補の筆頭」と考える選手も多いという。
しかし、イチローはホームラン競争に参加することに魅力は感じていない。それは自らのプロとしての仕事を理解しているからに他ならない。彼にとってのプロの仕事とは、ヒットを打ち続けることである。ヒットをうち、チームメイトの打撃により本塁に戻ること。そのことこそ、彼にとってのプロの仕事なのだ。
イチローの打撃フォームは年々変化している。昨年、メジャー記録を作った際にも、バットが寝たとか、スタンスが狭くなったなどといわれていた。そもそも、彼が日本のプロ野球にデビューした当初は、「振り子打法」などと言われていた。イチローはヒットを打つためなら、打撃フォームでさえいとも簡単に変える。
しかし、そのイチローが日本でデビューした当初からほとんど変えていないものがある。それは、ベンチを出てから、打席に入るまでの準備だ。どんな状況のどんな打席でもいつも同じ準備運動をしてから打席に入る。それは、決してゲンを担ぐとか、リズムを合わせるとか、そういう理由だけではない。
打席に入り、投手の投げる球にバットを振り、安打にする。そのために、必要な筋肉が全ていつもイメージ通りに動くようにするための準備なのである。全ては彼が行うべきことへの準備のためである。常に自分ができる最高のプレーをするための準備なのだ。これこそが、彼が最高の選手。メジャー・オブ・メジャーと呼ばれる所以である。
自分の為すべきことを完全に理解する。そして、そのために常に準備を怠らない。それこそが本当のプロフェッショナルなのである。イチローのようなプレーは誰もできない。しかし、そのプロとしての心構えだけは誰でもできるかも知れない。
































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