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リスケの基本知識は経営者なら知っておくべき

更新:2005.08.16(火)

Oさんは、小さいながらも夫婦で事業を営んでおり、従業員も数人います。順調に業績を伸ばしていたのですが、取引先の倒産などが重なって、金融機関への返済がそれ以上できなくなりそうな状態でした。

初めてお会いした時、Oさんはかなり落ち込んだご様子でした。「一度は自殺も考えました...」と話され、その様子から、会った時は「これはかなり難しい案件かな...。他の専門家を紹介した方がいいかもしれない」と思ったほどです。

しかしながら、詳細を聞いてみると、現在の借入金は、国民生活金融公庫の2,000万円だけでした。(個人事業のような零細事業者にとって「2,000万円」は重い金額ですよね。)しかも、これは2回目の借入れで、1回目の借入れはすでに完済していたのです。新たな借り入れをして、さらに業務を拡大しようとしていた矢先、 取引先が連続倒産したのでした。さらなる借入れを打診したものの断られてしまい、さまざまな事情を顧問税理士とも検討した結果、新たに借り入れをしてこの場をしのぐより、リスケをすることを考えたようです。私も詳細な話を聞いて、リスケが適切な措置だと思いました。

私は「国金に、素直に返済額の減額をお願いしてみたらどうですか? これまでの実績もあることだし、積極的に相談に乗ってくれるはずですよ」とOさんご夫婦に話しました。

Oさんご夫妻ははじめ、「そんなお願いを聞いてくれますか? 裁判所に呼び出されて犯罪者になるのではないですか? 多くの経営者が自殺しているじゃありませんか?」と懐疑的でした。しかし、国金にリスケのお願いをしたところ、ご本人の真面目な姿勢が伝わり対応してくれたのです。

しかし、国金が常に対応してくれるわけではありません。基本的には民間金融機関より、渋いです。「うちは政府系金融機関だから、リスケに応じることは出来ません。民間銀行さんの借入をリスケして、その分、うちのは全額返済して下さい」というような主旨のことを言われることが実際は多いようです。

経営者にとって、リスケの基本的な知識は絶対に必要です。間違っても自殺なんて考えてはダメです! 銀行は命まで取りません。
(吉田学・資金調達コンサルタント)


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