あなたは「夢」と「目標」の違いを明確に語ることができますか?
ニュース 更新:2005.12.08(木)
先日行なわれた来季のアメリカ女子ツアーの最終予選で宮里藍選手は、通算17アンダー、2位に12打差をつけてぶっちぎりの予選突破を果たした。しかも、日本での賞金女王になるチャンスを棒に振ってまでの米ツアーへの挑戦だった。
予選会に出発するときの記者会見で「目標は1日2アンダー。5日通算で11アンダーでトップ通過を目指します」と語っていた。それが終わってみれば、3日目からは独走。最終日こそアンダーパーは出せなかったものの、通算17アンダー、2位との差12打差はどちらも最終予選のレコードとなった。
目標としていた11アンダーというのは、昨年の予選会で今年米女子ツアーを沸かせたPクリーマーが出した記録。今年何度かクリーマーとラウンドしたことから、お互いを意識する仲になり、クリーマーと「トップ通過を目指せ」と約束していたという。つまり、藍ちゃんは「彼女の記録を破って1位通過」を目標にしていたのだ。
この目標の設定が藍ちゃんを含むトップアスリートは非常に上手い。プロ野球の松坂の座右の銘は「目標がその日その日を支配する」。つまり、目標があり、それに向かうことで、その日に行なう練習の内容や練習に向かう態度が決まるというのである。これはマラソンの高橋や野口、あるいはスケートの清水などにも同様のことがいえる。
だが、藍ちゃんが凄いのはその目標と夢との違いを自分で明確にしていることだ。彼女の夢は女子ツアーのメジャーで優勝すること。プロになる前からの夢だという。もっと小さい頃は米ツアーに参加することだった。だから、今回でその夢は果たした。だが、それはプロになった頃から、ツアー参加は夢ではなく、目標に変わっていた。そして今の夢がメジャー優勝。
そのことについて、今年の秋ごろから口調が変わってきている。以前は夢と言っていた4大メジャー優勝。それが夏を過ぎた頃から「夢から目標に変わりつつある」と話すようになってきた。この言葉を聞いたとき、「この娘は夢と目標の違いを明確にできているんだ」と感じた。だから、成長しつづけることができるのだろうと感じた。
「夢から目標へ変わりつつある」。現時点では、まだ、夢なのだ。しかし、近い将来には目標になりうる実感を感じているからこそ、「なりつつある」という言葉がでてくる。つまり、夢と目標を自分の中で明確に区分できている証拠でもある。
夢を持っている人は多いだろう。目標を明確にしている人も多いだろう。だが、自分の中で夢と目標の明確な線引きが出来ている人はどの位いるだろうか。常に夢を持ち続け、目標を設定し、クリアしていく。そして夢を目標に変える。この流れを続けることこそが、成長を続けるためのシステムなのだろう。来年、米ツアーに参戦し、どの段階で彼女が「メジャー優勝が目標」と言うようになるのか、そしてその時の夢は何に変わるのか。そうした楽しみとともに、自分たちの夢と目標をもう一度考えてみる必要があるかも知れない。
































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