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税理士の社会における貢献とは何か?

ニュース 更新:2006.03.16(木)

ちょっと前の話になるが、大阪のA税理士が急逝された。まだ45歳。新進気鋭の若手税理士として会計業界だけでなく、多方面から注目されていた。

ここ数年、シリエズ編集部でも大阪の会計事務所を取り上げるケースが多い。一時、活気がないと思われていた大阪だが、ここ数年はむしろ全国でも一番活気のある地域となっていた。その牽引者がA税理士だったという人は多い。

ある税理士は言う。「私にとってA先生は目標でした。だから、今回は残念でしょうがありません」また別の税理士はこういう。「A先生は大阪の若手税理士の中でも特別な存在でした。A先生の代わりは誰もできないと思います」実は、編集部としてA税理士を取材したことはない。何度もアプローチをしてはいたが、「もうちょっと待って。確固たる自信を持てたら、ぜひ取材をお願いしたい」と言われ続けていた。

税理士は一般の人が思っているよりずっとハードな仕事である。確かに以前に比べて、自計化が進み、パソコン会計が進み、単純作業はずいぶんと減少したという。しかし、今成功をおさめている税理士に話を聞くと、「血を吐いたことがある」「何度か救急車で運ばれたことがある」といった話がかなり多くでてくる。聞いていると「頑張る」税理士ほど倒れるケースが多い。作業は減少しても、逆にお客様へのサービスを向上させるために土・日返上で仕事をしている税理士は数知れない。知らず知らず無理を重ねている税理士は非常に多い。

話は変わるが、税理士の社会・地域における貢献とは何だろう。一件でも多くの中小企業の経営をよくしたい。そう考える税理士がほとんどだ。そのために無理をする。それも重要なことだ。しかし、A税理士のような優秀な税理士が早くに亡くなるということは、これ以上の地域・社会における損失もないのではないか。「一件でも多く」もそうだが、「一日でも長く」というのも 優秀な税理士には求められているのである。

確定申告も終わり、ホッと一息つくときでもある。また今年は厳冬の影響でまだまだ日によって、気候の変動が大きい。頑張ることは大事だが、無理を重ねてダウンしては、それはもっとも大きな損失になる。そう考えて、日頃の体調管理には気をつけていただきたいと切に願う。

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